福岡戦(テレビ観戦)

 〜プレビュー〜
 甲府側は仲田(怪我)、奈須(怪我)、アライール(出停)、池端(出停)と4人のレギュラーDFを欠いて苦しい状態ではあるが、一方の福岡もFWの決定力不足に加えて最近の福岡の攻撃の核となっている古賀を欠きこちらも苦しい状態。両チームとも万全の状態でなくチームとしての総合力が試される試合となる。


 〜試合評〜
 スタメン(甲府
      バロン 
          オグ
   石原         藤田

       冨永 倉貫 

   土橋 青葉  津田(琢)杉山
 
        阿部

 甲府サポの中で開幕前に誰がこのDFラインを予想したのだろうか?というくらいすごいDF陣・・・ええ戦前は不安しかなかったですよ。あと、甲府のいつもの右サイドの水越がコンディション不良(肉離れという噂もあり)でスタメンを外れる。

 〜前半〜
 序盤はボールはつながれるものの決定的に崩されるシーンはない。戦前の予想よりディフェンスは意外と安定してて、いい感じ。そんな中、福岡のアレックスがピッチで急にうずくまるシーンが映される。このことから、福岡はプラン外の交代を行なうことになる。この交代が前半9分のことで前半15分くらいからは甲府が攻める時間帯になる。そんな中、前半30分に甲府がオグのFKからCKを得る。キッカーはオグ。そして、オグは早いキックを選択する。そのボールはバロンや冨永が福岡の蔵田や千代反田らが競り合っているところを通過し、津田琢の頭にドンピシャ!ゴール!先制点は甲府!オグのCKからの得点は大宮戦に続いて2戦連続。オグのCKは精度が高いかも。甲府が先制点を取ってからは福岡が攻める時間帯となるが粘り強い守りで決定的なシーンは作らせず、また前半40分くらいからは甲府の時間帯となる。そして、41、2分の時にはオグ→倉貫→克哉(石原)→倉貫→藤田とワンタッチで繋いでバロンがシュート!この展開は綺麗だった。多分こういう展開を普通に出来るようなサッカーを松永さんは目指しているんだろうな。甲府が攻める展開のまま前半終了。
 
 〜後半〜
 序盤から攻める福岡に守ってカウンターを狙う甲府という感じで試合が進んでいく。後半からは中盤がバタバタし、左サイドを破られるシーンが目立ってくることになるが、仙台戦の反省からかラインはある程度高く保ちつつ、粘り強く守っているので福岡に決定的なチャンスを作らせない。しかし、福岡の時間帯が続いている。福岡の攻撃には怖さがなく失点する感じはなかったが、嫌な感じだ。そんなことを思っていると後半21分には冨永→中田一三、22分には土橋→山本という交代を行い、徐々に中盤は落ち着きを取り戻し、左サイドが破られるシーンも少なくなってきた。それにより、後半30分くらいからは甲府がカウンターで攻めるシーンが増え、甲府が主導権を握って試合を運ぶようになり、甲府ペースのまま試合終了。1−0で甲府勝利!


 〜総括〜
 試合前は心配されていた津田と青葉のCBコンビも結果的には安定しており、甲府にとっては仲田、池端、アライール、青葉に続き実戦で使えるCBの目処が立ったというのは仲田が長期離脱のCB陣で大きい存在となるだろう。
 この試合のMVPはもちろん津田だが、個人的には青葉の存在も見逃せない。試合中でも時間があれば、公式戦で初めてコンビを組む津田とコミュニケーションを取り、試合ではうまいラインコントロールを行なっていた。初出場となる津田が働きやすい環境が出来ていたんではないかと思う。
 次の試合は苦手な鳥栖だが、粘り強い試合でどうにか勝ち点3をもぎ取って欲しい。